フェルメール展

フェルメール展に行ってきました。 8点のフェルメール作品がありましたが、その中で”リュートを調弦する女”が今回、一番印象に残りました。

リュートを調弦する女 1662-1663年頃51.4×45.7 cm

画面の四隅に絶妙なバランスで配置された4つの矩形は、女の頭、左上腕、机を結ぶ斜めのラインとリュートのラインがクロスすることによって動きが与えられ、 左上腕 とリュートのネックがクロスするその点を中心に円運動を描いています。そして、手前の椅子のライオンの飾りと右上腕の明暗のコントラストが作り出す衝撃波の波は、ダークで一見、静かな印象の画面を劇的でドラマチックな絵画に変えているのです。